2004-11-27 潜入者 Diary 立ち入ることを拒むジャングルの小道を 最南端の岬へ向かって下っていく岬では今日一日の仕事を終えた太陽が 今にも帰っていこうとしていて 僕は走って彼を見送る見送られる彼 彼を見送る僕 それともそれ以外の誰かこっそり背後から忍び寄るのは 望に妖しく光を反すゆがんだ衛星その星が加速して 僕らの影を短くする暗闇をランタンで溶かして 来た道をヤツから逃げる曲がる道の潅木の陰に 身をうずめて状況を見守る